骨折の種類と全身症状について
皆さんの中にも骨折を経験された方は多くいらっしゃると思います。
子供の頃に経験されたという方が多く、不意に起きた骨折時の対応について、知らない方も多いと思います。
骨折時には全身に現れるショック症状が起こる場合もあります。
ご自身が骨折した場合、または一緒にいた人が骨折してしまった場合に落ち着いて行動し、適切な処置をするためにも最低限の症状を知っておくことが必要です。
骨折の種類について
骨折の状態や性質によっていくつかに分類されます。
①外傷性骨折
正常な骨に外傷が加わり発生する骨折です。
➁疲労性骨折
スポーツ選手などに多い骨折です。
一度だけの外力では骨折を起こさない程度の外力が、連続的に加わることによって発生する骨折です。
➂病的骨折
突発性骨折ともいい、骨に基礎的疾患があり骨組織が脆くなっている時に、正常なならば起こりえないようなわずかな外力、あるいは外力なしに発生する骨折をいいます。
骨の「整復」とは
万が一骨折を疑うような症状がある場合は「早期」に骨折の整復を行うことをお勧めします。
腫れがある場合においても、腫れが引いてから・・など待つべきではありません!
骨折によって発生した傷口(皮膚の開口や亀裂)を感染のリスクを避け、極力安全に縫合できるのは受傷後6~8時間以内とされています。
※顔面の場合は24時間とされています。
また、骨折の修復に関しても不適切な施術により、骨が固定されてしまい、本来あるべき位置に骨が戻らないなど、その後の生活に支障をきたすこともあるので骨折が疑われた場合は、当整骨院あるいは早期に専門機関を受診してください。
骨折により発生する全身症状
骨折時に現れる症状は大きく分けて2つあります。
- ①ショック
- ②発熱
ショック
このショックは長くても数時間で消失しますが、もし全身状態が更に悪化して著明な虚脱症状を呈する時には「合併症」を疑う必要があります。
骨折によるショックの合併症で起こる症状には次のものがあります。
~ショックによる合併症状~
- ・脳震盪
- ・肺の脂肪塞栓
- ・腹腔、骨盤内の内臓損傷
- ・大血管の損傷
怪我をした直後から体調の変化を気を付けて観察し、早期に専門医に相談報告するようにしましょう。
~ショックの症状~
- ●顔面蒼白で口唇はチアノーゼ
- ●手足は冷たく、全身に冷汗が出る
- ●脈拍は小さく速くなり、時には触れなくなる
- ●血圧が低下し、目がうつろで輝きがなくなる
- ●生あくびが出て、気分が悪くなり意識がもうろうとし、最後に昏睡に陥る
~ショックの応急処置~
- ・頭を低くし、足を高くして仰向けに寝かせる(ショック体位)
- ・衣服は胸腹部を開いてゆったりさせる。
- ・安静が大切で乱暴な取り扱いや動揺は厳禁です。
- ・寒冷にさらすと悪化する為、全身を毛布で包み、特に手足の保温に努め、元気づけてください。
発熱
骨折数時間後に37~38℃の発熱があります。これらを吸収熱と言い、骨折の血腫やその他の組織の分解物の吸収の為に発生するもので、数日で平熱に戻ります。※幼少時の骨折の際には若干の発熱が起こることがあります。
不意の事故やケガの際は、落ち着いて適切な処置・対処をすることがその後の回復過程に大きく影響する場合があります。
知っておくべき最低限の処置法は家族間等で共有しておくことが望ましいです。
春日部市たろう保健整骨院へご相談ください
骨折の施術、リハビリ等、春日部市たろう保健整骨院にて受けられます。
気になる症状が御座いましたらお気軽にご相談ください。
また、骨折などの怪我以外でも、痛みや歪みなどのお身体のお悩みを「伝統の技」と「最新の解剖学」の融合をコンセプトに生み出された整体で改善しています。
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